最近、男性が家庭の中に入る「主夫になりたい」と思う人が増えてきました。
男性の3割くらいは、「主夫になりたいと思っている」という、驚きの調査もあるみたいです。
その中で、実際に主夫になっているのは、11万人。

東京ドームが2つ埋まるくらいなので、けっこう多いですね。
ただ、主夫の実態を知った上で「主夫になりたい」と言う人は、ほとんどいません。
主夫になってみて、
- 「こんなはずじゃなかった」
- 「想像したのと違う」
- 「主夫って大変だった」
- 「主夫にならずに、仕事を続けていたら良かった」
そうやって後悔しても、後の祭りです。
ですので、この記事では、「主夫になりたい」人に向けて、主夫の実態を知ってもらうためにまとめてみました。
私自身、深く考えずに主夫になって2年がたちました。
その実体験からも、参考になることも多いと思います。
また、主夫になりたい方にむけて、主夫になるためにすべきこともお伝えします。
主夫になりたい方は、ぜひ参考にしてください。
主夫になりたい気持ちを大切に

「主夫になりたい」って言う男性が増えていますが、ぜひ「主夫になりたい」気持ちを大切にしてほしいと思っています。
主夫歴2年の経験からも、ぜひ主夫になることをおすすめします。
今までは、主夫になるのに、どっちかというと特別な理由がある方が多くいました。
主夫になる理由は?
- 体を壊してしまった。
- 妻がフルタイムで働きたい。
- 仕事を頑張り過ぎて、心が病んでしまった。
- 親の介護が必要になった。
- 仕事と家庭の両立が限界だった。
主夫になりたいって言うよりは、主夫しか選択肢がなかった方がほとんどです。
でも、これからの時代は、
- ブラック企業から逃げたい。
- 仕事よりも家庭を大切にしたい。
- 何となく主夫って楽そうだな~。
こういった、主夫を選択する男性が増えてくると予想しています。
働き方改革、価値観の多様性、女性の社会進出、などなど。
特別な理由もなく、むしろ積極的に主夫になりたいと思って、主夫を選択する人が確実に増えます。
ですので、今「主夫になりたい」って気持ちがあるのなら、その気持ちに正直に、主夫になるための準備をしてください。
特別な理由がなくても主夫をおすすめする理由

これまでに主夫になった方を見ていると、主夫になるための特別な理由がある方がほとんどです。
それ自体は悪いことではないし、家族のことや個人のことは、私がとやかく言うことではないので。
でも、これからの時代は、特別な理由がなくても「なんとなく」主夫を選択してもいいんじゃないかって思います。
- 仕事で体や心を壊して主夫になった。
- 家庭と仕事の両立で限界を超えた。
そうやって、頑張り過ぎて心や体を壊したら、主夫になって楽しめないじゃん。
そうなる前に、家族で話し合って、妻に働いてもらって、主夫になる。
そんな、気軽に主夫になれる選択ができる時代がもうすぐそこまで来ています。
主夫になって、収入がなくなっても、「妻の給料+ぼちぼちバイトしたり副業」することで、体が壊れることなく生活できる。
主夫という生き方を選択できる方が、人生の幸福度は高くなる。
頑張り過ぎて壊れるまで働くくらいなら、もっと気楽に主夫という選択をすることをおすすめします。
とは言え、気楽に主夫になりたいっていっても、主夫のことを詳しく知っておくことは大切です。
主夫になってから「こんなはずじゃなかった」とならないように、主夫の現実を知っておきましょう。
主夫のこと知っていますか?

主夫になりたいって方は、恐らく主夫のことをほとんど知らずにイメージだけで「主夫になりたい」となんとなく言っている方がほとんどです。

なんか、楽そうだな~~。
三食昼寝付きでしょ。
毎日、リビングでお菓子食べながら幸せそうだなぁ~。
と、勝手な主夫のイメージをしていると、痛い目にあいます。
主夫になってみてびっくりするのが、やることは山ほどあるということ。
正直なところ、手を抜かなければやっていけません。

今さらながら、お母さんに「ありがとう」と言いたい。
「主夫=楽そう」ってだけで主夫になると、「働いていた時の方が楽やんけ」てなことになってしまいます。
そんな時に、「仕事に戻りたい」ってなっても、時すでに遅し。
後戻りできず、後悔しながら主夫をしなければなりません。
そうなると、いやいや主夫をしなければならず、主夫を楽しめなくなります。
だから、主夫を楽しむためには、最低限主夫について知っておいた方が良いにきまっている。
主夫になるには、慎重になる必要がないけど、情報として知っておいて損はありません。
だから、主夫と仕事を比べてみて、どっちの生活が楽しいのかを比べてみてください。
主夫の一日

主夫って、暇そうに見えますが、やることは無限大にあります。
主夫が1日にやること
- 朝食・弁当の準備と片付け
- 布団たたみ
- 掃除
- 洗濯(洗濯する、干す、たたむ、分ける、タンスに入れる、たくさんの作業工程がある)
- 子供と一緒に小学校の準備、見送り
- 幼稚園の準備、送迎
- 買い物
- 昼食準備
- 幼稚園のお迎え
- 小学生の子供の宿題をみる
- 習い事の送迎
- 夕食準備と片付け
- お風呂の準備
- 就寝の準備
いざ書き出してみると、めまいがしますね。

けっこうあるんですね。
これを、1日の24時間の中でやっています。
1日のスケジュールにするとこんな感じです。
主夫の朝
- 6:00 起床
- 6:30 朝食
- 7:00 登校・登園準備
- 7:15 小学生の見送り
- 8:00 登園
主夫の午前
- 9:00 休憩・仮眠・自由時間
- 12:00 昼食(という名の自由時間)
主夫の午後
- 14:00 幼稚園へお迎え
- 15:00 小学生が帰宅
- 16:00 子供と戯れる
主夫の夜
- 17:00 夕食準備
- 18:00 妻が帰宅・夕食
- 19:00 お風呂
- 20:00 洗濯・自由時間
- 21:00 子どもが寝る。その後自由時間
具体的にどんなことをしているのかは、下記の記事を参考にしてください。
主夫はこれが毎日続く
主夫の一番つらいところは、これが毎日続くってことです。
仕事なら、明日休みだから頑張ろう!って思えるところで、家事や育児はそうじゃない。
仕事みたいに休みがないわけです。だからこその辛さがある。
その辛さをなくすために、とことん効率化させて、なるべく頑張らなくていいように工夫しています。
理想は、「この生活だったら、別に休みはいらないかな」ってところまで、やることを減らすことです。
主夫の1日が分かったら、次は、主夫になりたい人が知っておくべき主夫のメリットとデメリットを紹介します。
主夫のメリット・デメリット

「主夫になりたい」って人は、主夫のメリットとデメリットについても知っておくべきです。
主夫って楽そうだからってな理由で主夫になることも良いですが、もちろんデメリットや嫌なことがあることも事実。

え?聞いてないですけど
そんなことにならないためにも、事前にできるだけ主夫の実態を知っておきましょう。
私の2年間は、メリット=7割、デメリット=3割でした。
経験したことから言うと、メリットとデメリットはそれぞれ、こんな感じです。
主夫のメリット
- 家族との時間が増える。
- 働かなくていい、仕事のストレスがなくなる。
- 余裕ができる、時間の余裕と精神的な余裕。
- 妻が仕事ができる。
- 自由が増える、夕方からお酒が飲める。
- 子供に男性が家事をする姿を見せられる。
主夫のデメリット
- 周囲の反応がめんどくさい、世間の価値観もまだまだ主夫に冷たい。
- 立場が下に見られる。
- 収入がない、お金を自由に使えない。
- 仕事、家事育児に終わりがない、休みがない。
- 男としてのプライドが保てない
メリットとデメリット、両方ありますが、私としては、主夫になって良かったって思っています。
さらに詳しいことは、下記の記事を参考にしてください。
主夫になって良かったって思っても、嫌なことがあったのも事実です。
お前に関係ないやろ、ってことを言われたこともあります。
主夫になって言われた嫌なこと15選
— かずき🙆♂️「主夫になりたい」を応援する主夫 (@kosodateriron) June 2, 2020
無職なの?
男が主夫?
イクメンだね
~君のパパって何してるの?
大丈夫?
嫁に食わしてもらってるの?
毎日何しているの?
楽でいいね
やっていけるの?
毎日楽しいの?
ストレスなくていいよね
妻がかわいそう
大変だね
PTAできるよね
パパはなんで働かないの?
まあ、色んなことを言われて、イラっとすることもありますが、慣れました。(笑)
教員をしていた時のモンペに比べれば、どってことないですね。

なんか、主夫って嫌なことが多くないですか?

確かに、嫌なこともありますが、生きていたら嫌なことはなくならないですよね。
ここまでは、嫌なことを中心に載せましたが、主夫になって良かったこともたくさんあります。
主夫をおすすめする理由

主夫になって2年たちましたが、「主夫になって良かった」って思うことがたくさんありました。

これ見たら、魅力的ですね。
主夫になって後悔なんてないし、幸福度も3倍になりました。
それだけでも、みんな主夫を一度経験してほしいんですが、私が主夫をおすすめする1番の理由は、私が今幸せだからです!
夫婦で役割を変えることで、お互いを思いやる気持ちも増えて、家族としてとても幸せな日々を送っています。
主夫になって減ったもの
— かずき🙆♂️「主夫になりたい」を応援する主夫 (@kosodateriron) June 2, 2020
お小遣い
ストレス
仕事している時間
主夫になって増えたもの
自由
幸福度
感謝の気持ち
睡眠時間
趣味の時間
家族との時間
男の魅力
料理のレパートリー#もっと気楽に主夫選択
こんな感じの主夫を、ぜひおすすめしたいんですが、
- 自分に特性があるだろうか?
- 主夫としてやっていけるんかな?
主夫になるのに、そんなことを考えてしまいます。
そんな人のために、主夫に向いている人の特性をまとめてみました。
主夫に向いている人の特徴

主夫に向き不向きがあるのは事実ですが、結論から言うと、そこまで気にすることはありません。
なぜなら、主夫としての適性は、主夫をするなかで伸ばせるからです。
だから、主夫になりたい方は、「主夫になりたい」って気持ちを最優先して大事にしてください。
ただ、やっぱり向き不向きを知りたいって方は、下の「主夫に向いている人の特徴」を参考にしてください。
主夫に向いている人の特徴
- 自分の価値観を大切にできる
- 自己肯定感が高い
- 安定志向
- 楽観的
- 凝り性
- 感謝できる
- 自立心がある
- 見返りを求めない
- 無駄なプライドがない
この中で、3つ当てはまったら、主夫になってもそんなに困ることはありません。
私も、すべて当てはまるほどの適正はありませんでしたが、やってみたら意外とできてしまいました。
実際に主夫になるためにはどうしたらいいの?

ここから先は、主夫の良い面も悪い面も知って、それでも主夫になりたいって方に向けて、主夫になる方法がまとめてあります。
主夫になるはたったの3ステップ
主夫になるためには、次の3つを経て主夫になります。
- 相談
- 準備
- 実行
大きく分けて、この3つの時期がありますが、ぶっちゃけ準備や実行なんてのは、必要ありません。
妻や両親、職場への相談さえクリアしたら、いつでも主夫になることができます。
相談と言っても、相談する人が結構います。
いきなり、仕事を辞めて主夫になる人もいますが、相談する時間があるのなら、ぜひ相談する時間をとってほしいです。
というのも、主夫になってからも、上記のような人との関わりは、続くからです。
なるべく応援してくれるような相談をすること!
何も相談せずに一人で決めてしまうと、主夫になった時に協力してくれる人が減ってしまいます。
特に、妻やお互い両親の力を借りなければ、主夫としてやっていけないことが多くあります。
充実した主夫生活を送るためには、しっかりと丁寧に相談を重ねてください。
いずれ仕事にも復帰することを考えているのであれば、会社とも軋轢がなくスムーズを引き継げるようにしておきましょう。
主夫の準備の9割はお金
主夫になるための準備で、一番シビアに考えないといけないので、お金のことです。
主夫になって妻が働いて、実際にやっていけるのかどうか、シビアに考えないといけません。
私の時にはこんな感じで計算しました。
収入は?
- 妻の給料20万/月
- ボーナス年2回(1月分×2回)
- 今までにためた貯金500万生活費
支出は?
- 食費:5万
- 光熱費(電気・ガス・水道):2万
- 被服費:1万5千
- 自動車関連:2万
- 通信費:1万5千
- 教育費:2万
- 娯楽費:1万
- 家賃:4万
- 保険料:2万
- その他:2万
合計:23万
これで計算すると、月々3万円のマイナス。
でも、ありがたいことに、ボーナスが年に2回あるので、なんとかギリギリやっていけます。
それに加えて、副業を始めてから、主夫としてのお小遣いの心配がなくなりました。

パソコンやスマホ一つで稼げる時代って、ガチでありがたい。
主夫になって、家にいながらお金を稼ぐことができて、本当に人生が変わりました。
周囲に相談して、お金の目途が立ったら、主夫になれるわけです。
逆に、すでに副業で数万円でも稼いでいるって方は、今すぐにでも主夫になれます。
これからは、主夫を選択する時代
主夫になる理由でも言いましたが、主夫になりたいって方は、気楽に主夫を選択してほしいと思います。
今までは、主夫を選ばざる負えなかった方が主夫になってきました。
私も、仕事と家庭の両立ができず、限界で仕事を辞める決意をしました。
でも、仕事も主夫になるのも、自分と家族が幸せになるための方法論にすぎません。
だからこそ、家族が壊れたり、自分が壊れたりする前に、主夫を選択してほしい。
そっちの方が、絶対に幸せに暮らすことができます。
もっと気楽に主夫を選択できる時代がすぐそこまで来ています。
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